川崎市で植木屋をやっています、庭ノ職人です。
前回の春の豆知識に続き、今回は夏の豆知識、「植物の病気や害虫予防・剪定」に関する内容をご紹介いたします!
■ 植物の病気や害虫予防
POINT1. 水はけをよくする
いつも湿っている場所では病気の発生が増えてしまいます。
水はけのよい場所で育てるようにしましょう。
POINT2. 植物の好む日当たりと風通しを確保する
一般的には植物は日当たりを好むので、そのような場所では病気や害虫の発生は減少します。
また、風通しも重要でなるべく密植を避けて込み合った枝を剪定するなどしましょう。
POINT3. 植物を傷つけない
病気の原因となる細菌や糸状菌などは花や茎・根の傷口から侵入しやすいので、整枝・剪定の際はなるべく茎や葉を傷つけないことが大切です。
太い枝などを切り落とした場合は切る口に癒合剤(トップジンなど)をし、病原菌の侵入を防ぎましょう。
まずは、植物を丈夫に育て病気の原因となる病原菌や害虫を寄せ付けない環境づくりが病害虫防除の基本となります。
病気や害虫が発生した場合は、薬剤などで治療や防除を行うのですが、薬剤を使用する前にまず、植物の生育環境を整え病害虫の発生を未然に防ぐ事が大切です。
■ 剪定(せんてい)とは?
樹木の枝を切ることで形を整えたり、風通しを良くしたりすることを剪定といいます。
庭木のお手入れの中のひとつで、見た目を美しくするのみでなく、木が栄養を効率よく吸い上げたり、生長を促進したり、病害虫の繁殖を予防することもできます。
剪定のタイミングや時期
基本的には毎年行います。夏と冬の年2回剪定するのが理想的です。
季節によって剪定内容を変化させることで、年間を通して美しい庭を保つことが可能です。
夏の剪定
サツキやツツジの終わる6月ごろに、伸びすぎてしまった枝を中心に剪定します。
日当たりの改善と、夏までに活発になってくる害虫予防にもなります。また、バランスの良く無い枝はこの時期に落としておくと、台風対策にもなります。
植物をきれいに楽しむためには必要な知識です。知ることでたくさんの発見にもつながるかと思います。
植物の種類によってもお手入れ方法が異なる場合がございますので、お悩みの際はぜひお気軽にご相談ください。